ピタゴラ授業と取って変わったMe&Mediaとは?
初めに
この記事はFUN part2 Advent Calendar 2021の10日目の記事です。
昨日は
Part1では@materialofmouse さんによる「自己紹介」
Part2では@lunapanda_chan さんによる「自炊か車の話」でした.
また,同日に@azurata09_さんによる「とある大会へのお誘いです」も同日に上がっております.
合わせてご覧ください.
情報表現基礎1(必修),覚えていますか
2019年以前に入学したみなさん,1年生の後期にピタゴラ装置を作ったことを覚えていますか?
とても寒いアトリエでプラスチック材を切ったり曲げたり,ビー玉を転がしたり,ガムテープをたくさん使ったり,ProcessingでアニメーションやArduinoを使ったり… と大変な授業といった思い出じゃないかなぁと思います.
そんな情報表現基礎1(通称:ピタゴラ授業)ですが,コロナウイルスに伴うオンライン授業推進によって,不特定多数の人がベタベタ触る恐れのあるピタゴラ装置作成が難しくなってしまいました.また,以前であれば情報表現入門の最後の方の授業でArduinoを触るのですが,これもオンライン授業では難しい.
よって,「オンライン授業ではピタゴラ装置を作り上げることが難しい」*1ということになったため,その代替として「Me&Media」という作品を作ることになりました.
Me&Mediaって何?
自分の分身を作りなさい そしてその分身の日常を物語にしたアニメを制作しなさい
なお、動画はProcessingを用いてプログラミングで動かすこと
つまり人形劇のようにキーとマウスで操作できるようにすること
また、『いらすとや』などの既存素材は一切つかってはならない
つまり,ピタゴラ装置のProcessing部分をもっと発展させたものを制作するといった具合です.
自分のアバターを作成し,簡単なアニメーションを作る課題です.
上のようなアバターを動かして,ストーリーに沿って「自分らしさ」を表現をします.
作り上げる作品にはBGMやSE,ナレーションなど所謂「動画編集」を施して提出・発表をします.
ピタゴラ授業と同じくらいやりがいはあるのか?
これについては人それぞれだと思います.
自分はこの授業のTAをやっているのですが,あまり工夫のない作品を提出している人もいれば,かなり時間をかけている人もいるなどピタゴラの時と同じくらいだと思います.
ただ,ピタゴラ装置に比べると拡張性を高めることは難しいように感じます.
ピタゴラ授業の良いところは「プログラミングは苦手だけど表現やデザインは得意なら巻き返しできる」ところだと個人的に感じているのですが,Me&Mediaはプログラミングの面が大きいので,自分の力を完全に発揮するのに工夫が必要です.
また,去年から始まった授業ということで先生もTAも手探り状態なので,もしかすると最適なツールなどを提示できていないのかもしれません.
これについては,授業資料のコンテンツを増やしている最中なので,もう暫く時間がかかるかもです.(ごめんなさい…)
ただ,この授業で才能を爆発できた方を多数観測しているので,割と面白い授業なのかなーとも感じてます.
さいごに
この授業はオンライン授業によって生まれたので,コロナが収束し始めている昨今を考えるともしかすると来年はピタゴラ授業に戻ってしまうかもしれません.(特にそういったことは知りませんが…)
しかし,「ピタゴラ授業より質が悪い」とか「得られたスキルが少ない」とかはないと思うので,あくまでもゴールが違ったんだなぁと思ってくれたら良いと思います.
余談ですが,ピタゴラ装置その大きさから大学のアトリエに置く方が多数なので,必然的に大学でしか作業できたい現象が改善されたのはメリットではないでしょうか.
(自分は年末年始に泊まりがけで作業したことがあり,寒くて疲れたけど友人と作業していたのもあって非常に楽しかった思い出がありますが…)
今年の1年生の作品,とても期待しています.頑張ってください!٩( 'ω' )و